テキスタイル作品の寄附をいただきました
更新日:2024年07月01日
寄附のご紹介
荒木 惠(あらき けい)様よりテキスタイル作品「CYCLE(サイクル)」の寄附をいただきました。

荒木さんと寄附作品「CYCLE」
本作品は、多摩美術大学大学院 美術研究科 博士前期(修士)課程における「テキスタイルによるヴィジュアルコミュニケーション―医療施設のためのタペストリー」の研究成果です。2022年9月から2023年3月まで実施された多摩美術大学と軽井沢病院のプロジェクト「新しい医療の場を生み出すデザインの研究―いのちの居場所―対話を生むテキスタイル」(多摩美術大学 テキスタイルデザイン専攻スタジオ3/川井由夏教授)に参加し制作しました。
作品について
心や体を病んで通院する病院の受付横という場所に展示するタペストリーであることから、「生命」「自然」「軽井沢の地域性」に着目し、生命力の感じられる植物や、軽井沢病院周辺で見つけたさまざまなかたちをスケッチすることから始め、ドローイングと試作を繰り返しました。
タペストリーの原画を制作する段階から、受付ロビーの壁面や空間との調和を常に考えるとともに、遊び心も織り込んで構想を練りました。10点の異なるかたちの組み合わせが互いに影響しあい、あらゆる事柄の「つながり」と「融合」を素材の組み合わせと混色によるグラデーションで大きな流れとして表現しました。病院という環境を考慮したパブリックアートとしての機能を踏まえた上で自己表現を実践しました。
経歴
1998年 東京都生まれ
2021年 多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイル専攻 卒業
2023年 多摩美術大学大学院美術所究科修士前期課程デザイン専攻テキスタイルデザイン研究領域 修了